うわのそら書房ではいくつかの本を出版している。
今宵紹介するのは、2015年に出版された
『丸めて捨てられてしまった言葉たち』(著:ポンピドゥン伯爵)である。
著者であるポンピドゥン氏はサンドイッチ伯爵のトランプ遊びに10時間付き合わされたであるとか、
ガリレオ・ガリレイ氏が「それでも地球は回っている」とつぶやいた際、リツイートして非難を浴びたであるとか、
ピサのドゥオモ広場の塔に寄りかかって斜めにしてしまったであるとか、
聖徳太子に話しかけていた10人の内の1人であるとか、様々な噂のある人物である。
この本には、彼の名言(らしきもの)が残されている。
以下抜粋
「タコとかイカってのは、地球侵略に失敗した火星人の成れの果てだよね。」
「年上のくせに生意気な奴だな、おまえは。」
「吾輩は猫であるって書き出しで小説を書いたら面白いんじゃないかな。」
「あなたの存在ほど重く、わたしの心を軽くするものはない。」
「俺だけ半袖で恥ずかしいじゃないか。」
などである。
彼はこうも書いている。
「世の中には2種類の人間がいる。落ち込んだとき、天を仰ぐ人間と地に目を伏せ、うつむく人間だ。まあどっちもやっちゃう人間もいるんだけどね。」
僕はこの本を読み終わって、天を仰ぎ、地に目を伏せ、うつむいた。
長くあまりにも長く生きてきたのに報われない人だ。
この本はポンピドゥン氏の自宅前に燃えるゴミとして出されていた紙くずをうわのそら書房が編纂し出版したものである。
うわのそら書房は地球と報われない人にやさしいのだ。
万が一興味のわいた方はうわのそら書房までご連絡を。
反射的に検索してしまって、
返信削除該当データが見つかりませんでした、でした。
申し訳ありません。
返信削除2015年にもう一度検索してみてください。