たどりつく人々

思いつきじゃあ、たどりつけない場所があるんだよ。

確かにあるんだ。

たどりついてる人を見たことがあるし、

たどりついている考えや言葉に殴られたことだってある。

だけどだいたいその人たちは「そんなの、思いつきだよ」って言うんだ。

簡単には教えてくれない。

あれはきっと常軌を逸するほど大量な「想い付き」ってことなんだろうなぁ。

想い付き短歌。うむ、気味が悪いな。

俺のスイーツ

ファミリーレストランにいくとせつなくなる時がある。

今日の隅田川

近づいてはならない。

おもいつき短歌

敵兵の亡骸土に埋めながらライアンたちは口笛を吹く

おもいつき短歌

ラコステのちいさなワニが言っている「撃つならおれだ、おれを撃つんだ」

とおい夏のベンチに

漁師は年に一度の漁に旅立った。

ポロシャツは半袖の季節が終わろうとしている。

先祖をさがすために言語を紡いでいる。

おもいつき短歌

どうにかなりませんかねあなたのひだりてのくすりゆびのそのゆびわを

おもいつき短歌

目を閉じて死ねる事例はごく稀で戦地ではみな目を開けて死ぬ

おもいつき短歌

１枚のはがきが海老のてんぷらを喚起させるが食べに行けない

おもいつき短歌

水面が静止するまで絹糸であやとりをして待っている蜘蛛

おもいつき

引き出し開けてそこにあったあの人の手紙「これからもよろしく」

空想新書

LifeもWifeも「if」を隠しているのです。

空想新書

「not wife, but wife そのこころは」

空想新書

「何度目の呼び捨てで殴られるか～会社篇～」

空想新書

「イナバ物置に乗る１０１人目の男」

空想新書

「アドボーイ～アドガールとの死闘全記録、そして敗戦～」

空想新書

「かわいい女の子にはなぜ彼氏がいるのか」

ちいさな

まだ間に合うかもしれない。
もう間に合わないかもしれない。

いつもギリギリなんだ。